訪問看護の「予防的機能」に注目が集まっている
訪問看護は、要介護認定を受けた方や疾患を持つ方への医療的ケアを主な役割としてきました。しかし近年、訪問看護ステーションが「介護保険認定前の高齢者への予防的関与」を担う機能に注目が集まっています。
定期的な訪問を通じて高齢者と関係性を築いてきた訪問看護スタッフは、フレイルの早期サインや生活の変化を見逃さない目を持っています。この強みを「予防」に活かす方向へと事業を拡張することが、社会的な需要にも事業的な多角化にも応える選択肢になります。
訪問看護ステーションが取り組める予防的アプローチ
保険外自費サービスの設計として、介護保険の適用外となる「要介護認定前の高齢者」への定期訪問・相談・健康モニタリングを、自費サービスとして設計することが第一歩です。対象者・提供内容・頻度・料金を明確化し、地域の需要に合わせたパッケージを構築します。
ウェアラブル活用による遠隔モニタリングとして、毎日訪問することがむずかしい対象者に対して、ウェアラブルデバイスで生活データを継続的に把握する仕組みを導入することで、訪問と訪問の間も状態を確認できます。データに変化があれば対応するという「遠隔+訪問」の組み合わせが効率的です。
地域包括支援センター・医療機関との連携として、予防的関与を通じて把握した高齢者の状態変化を、適切な機関へスムーズにつなぐ体制を整えることが重要です。「つなぎ役」としての機能が、地域の信頼につながります。
STARTWELLとの協働モデル
ナースアンドクラフト株式会社のSTARTWELL(スタートウェル)は、訪問看護ステーションとの協働モデルに対応しています。ウェアラブルデータの管理・分析と専門スタッフによる伴走支援を提供し、訪問看護ステーションが「予防的機能」を担ううえでの基盤整備をサポートします。
まとめ
訪問看護ステーションは、既存の強みを活かして予防的アプローチを事業に組み込める立場にあります。保険外サービスの設計・ウェアラブル活用・地域連携の強化を組み合わせることで、介護予防の担い手として新たな役割を果たすことができます。
※STARTWELLは、病気の治療・予防を目的とするものではありません。
ナースアンドクラフト株式会社 広島県呉市大崎下島を拠点に、訪問看護・予防医療・デジタルヘルスを組み合わせた地域医療インフラの構築に取り組んでいます。 2026年 ASEANハイレベル会合登壇|2024年 アジア健康長寿イノベーション賞 テクノロジー&イノベーション部門 大賞受賞