見守りボランティアの限界と、デジタルの補完
地域の見守りボランティアは、「人のぬくもり」「顔なじみのつながり」「その人らしさへの理解」という、デジタルには代替できない強みを持っています。しかし同時に、以下のような限界もあります。毎日会えるわけではない・夜間や休日の様子はわからない・体調の数値的な変化は把握できない・ボランティア自身の体調・都合による空白が生まれることがある、などです。
こうした限界を補うのが、ウェアラブルデバイスによる継続的なデータモニタリングです。人とデジタルを組み合わせることで、「訪問と訪問のあいだの日常」まで見守る体制が生まれます。
STARTWELLが実現する「データの見守り」
ナースアンドクラフト株式会社のSTARTWELL(スタートウェル)は、スマートウォッチを高齢者に装着してもらい、毎日の歩数・睡眠・安静時心拍などのデータを継続的に収集・分析します。
「先週に比べて歩数が半分以下になっている」「睡眠が乱れている日が続いている」という変化を、専門スタッフがデータで把握し、本人・家族・支援者へ情報共有する体制を持っています。
「人の見守り」と「データの見守り」の役割分担
人の見守りが担うこと
表情・会話・身だしなみ・住環境・食事の様子など、データに現れない「生活の質」への気づきを担います。顔なじみとしての声かけ・コミュニケーションは、孤独感の軽減にも直結します。
データの見守りが担うこと
歩数・睡眠・心拍という客観的な数値の継続記録を担います。「訪問のなかった日」の変化も把握でき、緊急対応の早期化につながります。
地域ボランティアとSTARTWELLの連携イメージ
地域ボランティアの月1回の訪問と、STARTWELLの毎日のデータモニタリングが連動することで、「誰かが毎日気にかけてくれている」という安心感が生まれます。ボランティアが「少し元気がなさそうだった」という情報を共有すれば、STARTWELLのスタッフがデータを確認・電話で状態を確認するという連携も可能です。
見守りをより長く続けるために
ボランティア活動は、担い手自身の負担が重くなると続けにくくなります。デジタルを活用して「見守りの空白」をカバーする体制を持つことで、ボランティア一人ひとりの負担を減らしながら、地域全体の見守り機能を持続させることができます。
まとめ
地域ボランティアの「人の目」とSTARTWELLの「データモニタリング」は、互いの弱点を補い合う関係にあります。両者が連携することで、高齢者の日常を多面的に支えるセーフティネットが生まれ、見守り活動の持続可能性も高まります。
※STASTARTWELLは、病気の診断・治療・予防を目的とするものではありません。本記事は一般的な情報提供を目的としており、医師などの専門家による診断や助言に代わるものではありません。
ナースアンドクラフト株式会社 広島県呉市大崎下島を拠点に、訪問看護・予防医療・デジタルヘルスを組み合わせた地域医療インフラの構築に取り組んでいます。 2026年 ASEANハイレベル会合登壇|2024年 アジア健康長寿イノベーション賞 テクノロジー&イノベーション部門 大賞受賞