「連携が大切」はわかっているが、実践がむずかしい
医療・介護・福祉の多職種が連携することの重要性は、現場で広く認識されています。しかし実際には、情報共有のタイムラグ・異なる職種間の用語の違い・連絡手段がバラバラであることによるコミュニケーションの摩擦が、連携の質を下げることがあります。
「連携したくてもできない」という状況を解消するために、情報共有の仕組みとツールを整備することが実践的な多職種連携の第一歩です。
情報共有の課題と解決の方向性
タイムラグの問題
訪問看護師が気になる変化に気づいても、ケアマネジャーへの報告が翌日・翌週になってしまうことがあります。リアルタイムに近い情報共有ができる仕組みが求められます。
情報の属人化
ある担当者だけが知っている情報(利用者の好み・家族関係・過去のエピソード)が、スタッフ交代や担当変更の際に引き継がれないという問題があります。
実践的な情報共有ツールの活用
介護記録・連絡ノートのデジタル化
紙の連絡ノートをデジタルツール(介護記録アプリ・チャットツールなど)に移行することで、リアルタイムの情報共有・記録の検索・外出先からのアクセスが可能になります。
ケアプランの共有プラットフォーム
ケアマネジャーが作成したケアプランを、関係する全事業者がオンラインで閲覧・更新できる仕組みは、支援方針の統一と各職種の役割認識の共有につながります。
定例の情報交換会
月1回でも関係者が顔を合わせてケースを共有する機会を設けることで、ツールだけでは補えない「文脈の共有」と関係構築が実現します。オンラインでの実施も有効です。
ウェアラブルデータの活用
ナースアンドクラフト株式会社のSTARTWELLは、利用者のウェアラブルデータを関係者と共有する機能を持ちます。「今週の歩数が減少している」「睡眠が乱れている」というデータを共通の情報として持つことで、多職種が同じ状況認識のもとで支援を調整できます。
まとめ
多職種連携の実践には、リアルタイムに近い情報共有・情報の脱属人化・定期的な対話の場という3つが必要です。デジタルツールとリアルなコミュニケーションを組み合わせることで、連携の質を高めることができます。
※STARTWELLは、病気の診断・治療・予防を目的とするものではありません。本記事は一般的な情報提供を目的としており、医師などの専門家による診断や助言に代わるものではありません。
ナースアンドクラフト株式会社 広島県呉市大崎下島を拠点に、訪問看護・予防医療・デジタルヘルスを組み合わせた地域医療インフラの構築に取り組んでいます。 2026年 ASEANハイレベル会合登壇|2024年 アジア健康長寿イノベーション賞 テクノロジー&イノベーション部門 大賞受賞