「どう声をかければいいかわからない」という戸惑い

見守り活動の中で、認知症のある高齢者の方と関わることは珍しくありません。「同じことを何度も言う」「話が噛み合わない」「突然怒り出す」という場面に戸惑うボランティアの方も多くいます。

認知症のある方への関わり方には、いくつかの基本的なポイントがあります。それを知っているだけで、日常の声かけがずっとスムーズになります。


認知症のある方への声かけの基本

目線を合わせ、正面から穏やかに話しかける

後ろから突然声をかけたり・大声で呼びかけたりすることは、驚き・不安を引き起こします。正面からゆっくり近づき、目線を合わせて穏やかに声をかけることが基本です。

短い言葉で、一つずつ伝える

「○○して、それから□□して、その後△△しましょう」という複数の指示を一度に伝えることは、認知症のある方には処理がむずかしい場合があります。「まず○○しましょう」と一つずつ、シンプルな言葉で伝えることが有効です。

否定・訂正をしない

認知症のある方が事実と異なることを言った場合でも、「それは違います」と否定・訂正することは混乱・怒りにつながることがあります。その方の気持ちや感情に寄り添うことを優先し、事実の訂正より感情のケアを大切にしましょう。

感情の記憶は残ることを忘れない

認知症が進んでも、「誰かに親切にしてもらった」「楽しい時間を過ごした」という感情の記憶は比較的保たれやすいとされています。内容より「温かい雰囲気」「安心感」を大切にした関わりが、その方の日常をよりよいものにします。


困ったときは一人で抱え込まない

認知症の行動・心理症状(BPSD)が強く出ている場面や、危険な状況では、ボランティア一人で対応しようとせず、地域包括支援センター・家族・担当窓口へ連絡することが重要です。


まとめ

認知症のある方への声かけは、正面から・短い言葉で・否定せず・感情を大切にするという4つが基本です。完璧に対応しようとせず、温かく穏やかに接することが、その方の安心感を育てます。

※STARTWELLは、病気の診断・治療・予防を目的とするものではありません。本記事は一般的な情報提供を目的としており、医師などの専門家による診断や助言に代わるものではありません。


ナースアンドクラフト株式会社 広島県呉市大崎下島を拠点に、訪問看護・予防医療・デジタルヘルスを組み合わせた地域医療インフラの構築に取り組んでいます。 2026年 ASEANハイレベル会合登壇|2024年 アジア健康長寿イノベーション賞 テクノロジー&イノベーション部門 大賞受賞

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