「旅行に行けなくなった」を防ぐために
「年に一度は温泉旅行に行きたい」「死ぬまでに行きたい場所がある」。そんな気持ちを持ち続けている高齢者の方は多くいます。旅行は単なる娯楽ではなく、生きがいや人生の張り合いにもなるものです。
しかし、加齢とともに体力が落ちてくると、「長時間の移動がつらくなった」「歩き回ると翌日がひどい」という経験をするようになります。好きなことを続けるためにこそ、日常的な体力・健康の維持が必要です。
旅行を続けるために必要な3つの体力
歩く力(下肢筋力・持久力)として、旅行中は普段より多く歩くことが多いものです。駅のホーム・観光地の坂道・広い施設内の移動など、日常とは異なる歩行が続きます。
日常的なウォーキングは、旅行に必要な歩行体力を保つ方法の一つです。ただし、適切な時間や強度は体力・持病によって異なります。歩行に加えて、筋力・バランス・柔軟性を保つ運動も、無理のない範囲で組み合わせましょう。
疲れにくい体(心肺機能)として、旅行は体と頭をフル回転させる活動です。心肺機能の維持のためには、少し息が上がる程度の有酸素運動を週に数回継続することが有効です。
環境の変化への適応力として、旅先では食事・睡眠・気温など日常とは異なる環境に適応する必要があります。日頃から規則正しい生活リズムを保ち、体が変化に対応できる余力を持つことが大切です。
普段あまり運動をしていない方は、急に距離や速度を増やさず、短い時間から始めましょう。胸の痛み、強い息切れ、めまい、動悸、関節痛などがある場合は運動を中止し、医療機関に相談してください。
「今は元気だから大丈夫」という落とし穴
体力の低下はゆっくりと進むため、気づきにくいものです。「去年は平気だったのに今年はきつかった」という経験は、フレイルの始まりのサインである可能性があります。年に1回の旅行のためにも、年間を通じた健康管理の積み重ねが必要です。
ウェアラブルデバイスで日々の歩数・活動量を記録すると、「最近歩く機会が減っている」と振り返るきっかけになります。ただし、機器だけで体力低下を診断・予防できるわけではありません。実際の歩きやすさ、疲れ方、痛みなども合わせて確認しましょう。
まとめ
好きな旅行を続けるための最大の準備は、日常の体力維持です。歩く力・疲れにくい体・変化への適応力を日頃からコツコツ積み上げることが、何歳になっても旅を楽しむための最善策です。
※STARTWELLは、病気の治療・予防を目的とするものではありません。
ナースアンドクラフト株式会社 広島県呉市大崎下島を拠点に、訪問看護・予防医療・デジタルヘルスを組み合わせた地域医療インフラの構築に取り組んでいます。 2026年 ASEANハイレベル会合登壇|2024年 アジア健康長寿イノベーション賞 テクノロジー&イノベーション部門 大賞受賞