「もしも」のときに慌てないために
見守り活動中に、「呼びかけても応答がない」「訪問したら倒れていた」「いつもと様子が違う」といった場面に遭遇することがあります。
緊急時は一人で判断せず、まず自分と周囲の安全を確認し、必要に応じて119番・110番へ連絡します。その後、所属団体の手順に従って、担当者や家族などへ報告します。
すぐに119番が必要な場合
次のような場合は、ためらわず119番へ連絡します。
- 呼びかけても反応がない
- 普段どおりの呼吸をしていない
- 激しい息苦しさや胸の痛みがある
- 顔のゆがみ、片方の手足のまひ、言葉の異常がある
- けいれんが続いている
- のどに物を詰まらせて呼吸できない
- 大量出血、頭部のけが、重大な転倒がある
- 玄関先や室内で倒れている
119番では、住所、本人の状態、発見した経緯などを落ち着いて伝え、通信指令員の指示に従います。
反応がなく、普段どおりの呼吸もない場合は、近くの人に119番通報とAEDの手配を依頼し、通信指令員の指示に従って胸骨圧迫を始めます。
110番が必要な場合
暴力、侵入、不審者、交通事故など、事件や事故による危険がある場合は110番へ連絡します。現場には近づかず、安全な場所から通報してください。
緊急性のない警察への相談には、警察相談専用電話「#9110」を利用できます。
呼びかけても応答がないとき
応答がない場合は、インターホンや電話で確認し、所属団体の担当者や家族などへ連絡します。
ただし、室内からうめき声が聞こえる、倒れている姿が見える、煙や異臭があるなど、生命の危険が疑われる場合は直ちに119番へ連絡します。事件が疑われる場合は110番へ連絡してください。
ボランティアの判断で鍵を壊したり、施錠された住宅へ立ち入ったりせず、消防や警察の指示に従います。
緊急性は低いものの、気になる変化があるとき
「いつもより元気がない」「食事が取れていない」「最近外出していない」といった変化は、所属団体の担当者へ報告します。
必要に応じて、家族、ケアマネジャー、かかりつけ医、地域包括支援センターなどと情報を共有します。地域包括支援センターは総合相談窓口であり、救急機関ではありません。急変時は119番を優先してください。
救急車を呼ぶべきか迷い、本人の状態が比較的安定している場合は、対応地域であれば救急安心センター「#7119」に相談できます。
活動前に確認しておくこと
緊急時に備え、次の事項を所属団体内で確認しておきます。
- 緊急時の連絡先と報告手順
- 対象者の住所と救急車の誘導方法
- 近隣のAEDの設置場所
- 住宅への立ち入りや鍵の取り扱い
- 家族や関係機関への連絡担当者
病歴、服薬情報、緊急連絡先などは重要な個人情報です。本人などの同意を得たうえで所属団体が適切に管理し、個人の手帳や私物のスマートフォンには保存しないようにします。
STARTWELLとの連携
ナースアンドクラフト株式会社のSTARTWELLは、歩数や睡眠などのデータを活用し、生活の変化への気づきを支援するサービスです。
ただし、リアルタイムの監視、緊急通報、救急出動、緊急時の駆けつけを行うサービスではありません。異常を発見した場合は通知を待たず、119番・110番への通報と所属団体の手順を優先します。
まとめ
緊急時は、生命に関わる急変なら119番、事件や事故による危険なら110番へ連絡します。一人で抱え込まず、消防・警察・所属団体・家族などと連携することが大切です。
※STARTWELLは、病気の診断・治療や、リアルタイムの緊急監視・通報・駆けつけを行うサービスではありません。本記事は一般的な情報提供を目的としており、医師、消防、警察などの専門家による判断や指示に代わるものではありません。
ナースアンドクラフト株式会社 広島県呉市大崎下島を拠点に、訪問看護・予防医療・デジタルヘルスを組み合わせた地域医療インフラの構築に取り組んでいます。 2026年 ASEANハイレベル会合登壇|2024年 アジア健康長寿イノベーション賞 テクノロジー&イノベーション部門 大賞受賞