高齢者施設を取り巻く競争環境の変化
有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)をはじめとする高齢者向け居住施設の数は、近年急増しています。入居者の確保をめぐる競争は激化しており、価格や立地だけでなく「サービスの質」で選ばれる時代に入っています。
入居を検討する高齢者本人や家族が重視するのは、安全性や介護体制の充実はもちろんのこと、「ここにいたら健康でいられるか」「生きがいを持って暮らせるか」という視点です。このニーズに応えるための「健康維持サービス」の充実が、施設の差別化に直結しています。
健康維持サービスとは何か
健康維持サービスとは、入居者の身体機能・認知機能・生活の質を維持・向上させるために提供するサービスの総称です。介護保険の枠内で提供されるリハビリや機能訓練に加え、保険外の自主的なプログラムとして提供されるものも含まれます。
具体的には、筋力・バランストレーニングなどの運動プログラム、栄養管理・食事指導、認知機能維持のための活動(音楽・回想法・園芸など)、社会参加・交流活動、そして日常的な健康モニタリングなどが挙げられます。
ウェアラブルデバイスを活用した健康モニタリングの導入
近年、施設内での健康維持サービスの一環として、ウェアラブルデバイスを活用した入居者の日常的な健康モニタリングを導入する施設が増えています。
スマートウォッチなどのデバイスを入居者に装着してもらい、歩数・睡眠・心拍数などのデータを継続的に取得します。これにより、以下のようなメリットが生まれます。
入居者の健康状態の変化を早期に把握し、体調悪化や転倒リスクの上昇をいち早く察知できます。また、データを家族と共有することで、「施設がきちんと健康管理をしている」という安心感を提供できます。さらに、個々の入居者のデータに基づいた個別ケアプランの改善にも活用できます。
家族への「見える化」が選ばれる理由になる
高齢者施設を選ぶ際、家族は「親が元気でいるかどうか、きちんと見ていてもらえるか」という不安を持っています。定期的な面会だけでは伝えられない日常の健康状態を、データを通じて家族に共有できる仕組みは、強力な差別化ポイントになります。
「今日は昨日より歩数が多かった」「睡眠が安定している」といった情報を定期的にお知らせするだけで、家族の安心感は大きく高まります。
STARTWELLの施設への導入について
ナースアンドクラフト株式会社のSTARTWELL(スタートウェル)は、高齢者施設への導入にも対応しています。Fitbitなどのウェアラブルデバイスによる日常データのモニタリングと、専門スタッフによる定期的なフォローアップを組み合わせることで、施設のケア体制を補完するサービスとして機能します。
施設スタッフの負担を最小限に抑えながら、入居者の健康状態の継続的な把握と、家族への情報提供を実現できます。
まとめ
高齢者施設が競争の激化するなかで選ばれ続けるためには、「介護サービスの提供」にとどまらず、「健康でいき続けるための環境」を提供することが重要です。ウェアラブルデバイスを活用した日常的な健康モニタリングは、入居者の安全と安心を高めるだけでなく、家族への信頼醸成と施設の差別化にも貢献します。
ナースアンドクラフト株式会社 広島県呉市大崎下島を拠点に、訪問看護・予防医療・デジタルヘルスを組み合わせた地域医療インフラの構築に取り組んでいます。 2024年 アジア健康長寿イノベーションアワード テクノロジー&イノベーション部門 グランプリ受賞